2016年09月05日

RC構造計算で、らせん鉄筋の圧縮耐力の計算方法を、教えてください。


RC構造計算で、らせん鉄筋の圧縮耐力の計算方法を、教えてください。
帯鉄筋による計算方法もあると思いますが、計算結果は大きく変わるのでしょうか。
構造力学をできるだけ理解できるように、図表を多用して基礎的な事項を解説した、テキストはありませんか。
実例を解説しながら例題と解答を掲載しているものをさがしています。
おすすめの参考書、計算ソフトがあれば教えてください。



RC断面の計算 フリーソフトのサイトです。
https://constupper.com/rckouzou01/

正八角形のらせん鉄筋短柱で、 コンクリートの直径d=400mm、軸方向鉄筋Ast=8D19(SD345)、らせん鉄筋Asp=φ9(丸鋼、SR235)、 ピッチs=50mmのとき、設計軸方向圧縮耐力を求めます。
ただし、コンクリートの設計基準強度 fck'=30N/mm2、かぶりd'=40mm、部材係数γb=1.30 とする。

(1) 準備計算
コンクリートの設計圧縮強度fcd'は、
fcd' = fck'/γb = 30/1.30 = 23.1 N/mm2
らせん鉄筋で囲まれたコンクリートの有効断面積Aeは、
Ae = π・dsp/4 = π×400^2/4 = 125.7×10^3 mm2
軸方向鉄筋の全断面積 Astは、
Ast = 8D19 = 2292mm2
軸方向鉄筋の設計圧縮降伏強度fyd'は、
fyd' = 345 N/mm2 (SD345)
らせん鉄筋の断面積Aspは、
Asp = φ9 = 63.6 mm2
らせん鉄筋の設計圧縮降伏強度fpyd'は、
fpyd' = 235 N/mm2 (SR235)

(2) らせん鉄筋柱の設計圧縮耐力の計算
らせん鉄筋の公式による軸方向設計圧縮耐力Noud'は、
Noud'= (0.85・fcd'・Ae+fyd'・Ast+2.5・fpyd・Aspe)/γb = (0.85×23.1×125.7×10^3+345×2292+2.5×235×1598)/1.30 = 3230 kN

(3) 採用値
帯鉄筋の公式による軸方向設計圧縮耐力Noud'は、
Noud'= 0.85・fcd'・Ac+fyd'・Ast/γb = 0.85×23.1×190.8×10^3+345×2292/1.30 = 3490 kN

したがって、小さい方の、らせん鉄筋の公式による軸方向設計圧縮耐力 Noud'=3230kN を採用する。

          参考文献:「鉄筋コンクリート工学」共立出版

「鉄筋コンクリート工学 共立出版」は、 構造計算の流れがわかりやすく説明されている参考書です。 具体的な例題も、たくさん掲載されています。

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posted by funo at 07:46| Q&A | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする